技術情報

現場密度試験(Φ1500水置換法)

 

岩石材料(粒径75㎜以上の材料)を含む土は、粒子間の間隙が大きいために砂置換による密度の測定が困難です。試験孔を掘削(バックホウで機械掘削し、孔壁は人力で成形)した後、シートを孔壁に密着するように敷き広げ水を注ぎ、試験孔の体積を測定するというものです。                      掘削土のうち岩石材料は、各粒径階ごとの重量を測定し現地で粒度試験を実施、さらに試験孔を利用して現場透水試験も実施する。                                       その他、現場密度試験としては、Φ150~Φ300砂置換法・Φ600水置換法も実施しています。

 

室内土質試験

土木技術においては、土は構造物の地盤となるのみならず、ダムや道路などをつくる場合は材料そのものとして用いられます。このため土の性質を知ることは、土構造物の施工にとって非常に重要です。土の各種の性質を求めるために、現場で採取した試料を室内で行う試験を総称して土質試験とよんでいます。

 

 

地盤材料試験・地盤調査
(室内試験)   ・地盤材料試験(物理試験、締固め、透水試験、CBR)
         ・軟弱土の力学試験(一軸圧縮、圧密、三軸、一面剪断試験)
         ・コンクリート試験(スランプ、エアー、圧縮試験、骨材試験)
         ・岩石試験(供試体作成、圧縮試験、静歪み測定)
         ・セメント安定処理等の配合試験
(現位置試験)  ・平板載荷試験、ボーリング孔を利用した孔内水平載荷試験
         ・各種サウンディング試験
         ・ダム材料の現場密度、現場透水試験(Φ150~1500㎜)
(大型試験)   ・粗粒材料(粒度試験、大型三軸、大型締固め、大型透水試験)


ボーリング調査
         ・ボーリング調査の現場管理および報告書作成
          (土質柱状図や地質断面図の作成、沈下計算や安定計算等の検討)

試験計画・試験施工等
 ・ロックフィルダム材料(コア、フィルター、ロック)の試験施工の計画・施工指導
 ・フィルター材の適正評価(破砕、配合、フィルタ則検討)
 ・盛土の品質管理等の技術提案書作成
 ・サウンディングによる構造物の支持力検討(調査・報告書)
 ・工事用道路の支持力・安定処理検討(調査・報告書)

施工管理
 ・ロックフィルダム等の盛立工品質管理(密度管理、粒度管理、施工指導など)
 ・RI水分布密度計(標準およびSRID)を用いた密度管理
 ・簡易支持力測定器(キャスポル)による盛土基礎の地盤評価

計測管理
 ・ダムの観測計器(間隙水圧計、土圧計、層別沈下計、漏水量計、水位計、継ぎ目計等)
  *間隙水圧計、土圧計、層別沈下計は、設置作業も行う。
 ・地すべり関連機器(傾斜計、パイプ歪み計、水位計等)
 以上の計測管理(計測作業と計算、作表、作図)

原稿執筆
 ・ダム工事誌
 ・技術提案資料の作成

その他
 ・土木現場での土質試験室の設置計画(大きさ・機械配置・人員配置)
 ・市販されていない規格外試験の試験機製作(図面作成、鉄工所等で安価に製作)
  *ダムでの現場密度試験機、現場透水試験機、大型鋼製フルイ等
 ・各現場に対応した日報や月報等の書式を汎用性の高いエクセルやCAD等で作成